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2021/1225

節税対策

ふるさと納税

年末になるとよく聞く「ふるさと納税」について呟いてみたいと思います。
1つの考え方になります。価値観の違いもあります為、ご参考までということで御覧頂ければ幸いです。

概念的なお話ですので、詳細の税計算などは簡略化致します。

よくメディアでふるさと納税の特集がされてたりしますが、どんなイメージをお持ちでしょうか?

節税や実質2000円で豪華な返礼品が受け取れるなどと大変メリットがあるようです。
節税という観点で言いますと「ふるさと納税」は寄付金控除になります。
実際には、都道府県、市区町村への「寄附」です。

今回のふるさと納税が節税になるということについて、何が節税になるのでしょうか?
寄付金控除として①所得税及び②住民税から控除されます。

① 所得税がどの様に控除されるかになります。
所得税を算出する計算式は、
(1年間の収入)-(控除額を引いた金額=課税所得
課税所得×税率=所得税

課税所得を小さくする(控除額を大きくする)ことで、納める税額を小さくすることに
なります。(所得税控除額+(寄付金-2000円))の下線が控除額に加算されます

② また同時に住民税の控除額については、(寄付金-2000円)×10%が控除額に加算されます。

住民税の決定は翌年6月頃に住民税決定通知書にて住民税が確定します。

記載されている寄附金の税額控除額をお確かめください。

以上の2つの税額控除があるところが節税と言われる所以との理解になります。
さらに、寄付金から2,000円引く、この2,000円は単純な支出になるため、

返礼品が2,000円で受け取れるためお得感があると言われております。

ここで一石投じてみたいと思います。お得感について下記の事例でみてみましょう。
(例)
2,500円の商品をふるさと納税を利用すると、おおよそ1万円の寄付金になる場合が多いです。

実際に財布から1万円を支出して、2,500円の商品を受け取ると考えると逆に損した気分になります。

さらに1万円-2,000円=8,000円は当然寄付になります。

8,000円が控除額に含まれますので納める税額が小さくなるので数字上はお得となります。
しかしお得感でいうと現金などが還付されるわけではないので実感がないというのがホンネかもしれません。

さらに言うと1万円は財布から出ていくので。。。
なので、「実質」という言葉を使っているのだと思います。

また、納税になりますので考え方によっては、先払い納税と捉えることもでき、

節税になっていないとも受け取れます。
同じ税金を納めるなら、返礼品がある方が良い・お得と考えることもできます。

実際にお得なのか損なのかは様々な価値観があるのでしっかりと自分自身の財布と相談し、

自分なりの理解の仕方で納得して、「ふるさと納税」を取り扱いましょう。

※上記内容は、あくまでも個人の見解になります。
※上記内容の想定は、給与所得者をイメージしております。
※ふるさと納税の控除は、確定申告にて行います。

 (ふるさと納税に関しては、様々な条件や決まり、収入や家族構成などもございますので必ずご確認してくださいますようお願い致します)
※ワンストップ特例を利用の場合は、確定申告は不要になります。
 (確定申告を行いますと、ワンストップ特例を上書きされ確定申告が「正」として処理されますのでご注意ください)
※詳細については、総務省ホームページにてご確認ください。