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2021/0930

その他

「ワーケーション」ってナニ?

最近、リモートワークによる働き方が進む中で「ワーケーション」という働き方を耳にすることがあり、少し興味を持ったので、何なのか?やメリット・デメリットなども簡単にまとめてみました。

「ワーケーション」とは、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語です。
たとえば自宅以外の場所、観光地や帰省などの休暇先でリモートワークを行うことをいいます。
リモートワークとの違いは自宅やカフェで行うのではなく、旅行先で仕事するという点にあります。
仕事と休暇という、一見すると相反するものを両立させることが「ワーケーション」です。

なぜワーケーションが広がってきたのでしょうか?理由は2つあると言われています。
1つ目は仕事の生産性アップがする点です。
リゾート地や観光地など、普段とは違った場所で休暇を取りながら仕事をすることで、生産性が高まり、脳科学的にも人間は普段と違った場所で過ごすことで、脳が活性化されることがわかっているようです。
普段とは場所を変えて気分転換しながら仕事をすることで、ストレスの軽減や意欲向上にもつながり生産性アップすると言われています。
2つ目は旅行先での長期滞在を可能にする点です。
たとえば仕事の状況により、長期休暇が取りにくい場合でも、旅行先で仕事ができるワーケーションなら旅行先に長期滞在することを可能にします。
仕事が忙しくて短い期間しか旅行に行けないといった不満やストレス解消にも繋がります。

とはいえ、まだまだそのような環境ではないとして、
国としてワーケーション・テレワークに対する取り組みがなされています。
ワーケーションやテレワークの普及に政府が力を入れて取り組んでいる施策として、環境省はワーケーションの取り組みに対して補助金の支給をしていたりします。
例えば、令和3年に「沖縄テレワーク推進事業補助金」を交付するなど、ワーケーションの普及促進に力を入れていたり、環境面では旅館やキャンプ場でもワーケーションができるように、Wi-Fi環境の設備やコワーキングスペースの整備などの支援も行っているようです。
このような取り組みで、企業にワーケーションを取り入れられるような環境を推し進めています。

ここでワーケーションのメリット・デメリットを簡単に記載します。
ワーケーションのメリットは、
① 企業側として人事採用のアピールポイントにつながる
ワーケーションを企業の働き方に取り入れることで、人事採用のアピールポイントにつながります。
② 社員満足度があがる
ワーケーションでは仕事をしながら休暇も取れるため、リフレッシュもできます。
長期休暇により仕事が滞る不安に対応できストレスも軽減され、精神衛生面でも良い影響があると言われます。
③ 有給取得率があがる
旅行先で仕事ができることは、ワーケーションにおける最大のメリットです。
有給休暇を使い、滞在期間を延ばせるような仕組みを整える事の企業努力は必要ですが、
旅行先で仕事もし観光旅行も楽しみたいという社員の有給取得率向上が見込めます。
結果的に企業全体の有給取得率が上がれば、社外に優良企業であることのアピールに繋がります。

上記のメリットの反面、ワーケーションのデメリットもあります。
① ワーケーション先で仕事ができる環境が整っていない
Wi-Fi環境や机や椅子などがないなどの仕事をする環境が揃っていないことが考えられます。
場所が業務に向いていなかったりすることで逆にワーケーション中に仕事をしていて余計なストレスを生む可能性があります。
② 仕事とプライベートの境目をつけにくくなりがち
ワーケーションは、仕事とプライベートの境目をつけにくいというデメリットもあり、
仕事は仕事で集中して行い、プライベートはプライベートで楽しみたいという人にとっては、
ワーケーションは不向きかもしれません。
③ リモートワークが苦手な人には不向き
ワーケーションは基本的にリモートワークで行うため、会社に出勤しないと仕事モードにならないという人や、
遠隔で仕事をするリモートワークスタイルが苦手な人は、そもそもワーケーションに向いていないかもしれません。
逆に旅行先での仕事にストレスを感じてしまうかもしれません。

ワーケーションについて、メリット・デメリットを簡単な、
ごく一部のご紹介になりましたが、いかがでしたでしょうか?
向いている職種/業態、個人的な向き不向きもありますが、働き方が多様化するこれからの時代、ワーケーションもその一つの選択肢になることは間違いないでしょう。