025

2020/0112

住宅ローン

~すまい給付金について~

今回は、制度上今まで対象外の方が多かったすまい給付金の制度について記載いたします。

●すまい給付金とは
すまい給付金は、消費税率引上げによる住宅取得者の負担をかなりの程度緩和するために創設した制度です。消費税率10%時は収入額の目安が775万円以下の方を対象に最大50万円を給付するものです。

【以下、対象基準・条件】
●年収基準
・収入額の目安:450万円以下……50万円
・収入額の目安:450万円超525万円以下……40万円
・収入額の目安:525万円超600万円以下……30万円
・収入額の目安:600万円超675万円以下……20万円
・収入額の目安:675万円超775万円以下……10万円
(上記の収入目安は扶養者が1人の場合をモデルにしています)
☆年収基準内か

●物件条件
☆延床面積 50㎡以上(注意!壁芯面積ではなく、上塗り面積!)
以下いずれかに適合
☆住宅瑕疵担保責任保険に加入
☆建設住宅性表示制度の利用(建設住宅性能評価書)
☆受託瑕疵担保責任保険法人による検査の実施

●注意!)給付の対象となる中古住宅は、売主が宅地建物取引業者である中古住宅(中古再販住宅)だけです。中古住宅の売買は売主が個人であることが多いのですが、この場合は消費税が課税されません。このため、給付対象は、消費税の課税対象となる中古再販住宅だけとなります。
●住宅ローンの利用がない場合、年齢が50才以上の者が取得する住宅が対象
※10%時には、収入額の目安が650万円以下(都道府県民税の所得割額が13.30万円以下)の要件が追加されます。
●必要書類の最終チェックリスト
☆給付申請書(すまい給付金公式ページより)
☆登記事項証明書・謄本(3ヶ月以内の発行)
☆住民票の写し
☆請負契約書または売買契約書
☆金銭消費貸借契約書
☆返金口座の確認書類(通帳の写し)
以下のいずれか
☆住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書
☆建設住宅性能評価書
☆住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書

FP松本の観点
前提条件を満たした上で、ローンを組んで所有権を持っていることが大まかな要件となります。(ローンを組まなく、年齢50歳以上は別)
住宅ローンの組み方が多種多様になった世の中で、今までは旦那様の単独ローンだけでなく、奥様とペアでローンを組むご選択をされるお客様も増えてまいりました。(住宅ローン控除や団体信用生命保険の効果が大きいため)
このときに、上記の物件条件・年収基準に当てはまっていれば、ご主人様は申請ができなくとも奥様は所有権の持ち分に応じてすまい給付金の申請ができます。
最後に、この制度ありきで物件選びをされるのでなく、どの家にしようか?と選択に迷ったときの+αとして捉えると良いです。すまい給付金を受け取るのが目的ではなく、気に入った物件を購入することが最大の命題であるからですね!
自分の物件購入の思いを営業さんに伝えて、最高の物件を探しに行きましょう!